マダム・アスペルガー

服薬なし、ADHD併発なし、二次障害なしのピュアなアスペルガーのつぶやき

手帳を取るということ

無事アスペルガーの診断をもらう。

希少な女アスペルガー

最悪だと思っていたワーキングメモリーはそれほどでもなく、凹ではあるものの標準内に収まっていた。

ただ、他の数値と比較したら低いのは間違いなく、日常的に問題はないものの仕事で足を引っ張っているのは間違いない。

医師は検査に時間がかかりすぎていたことが引っかかっており、それについてはコミュニケーションの問題と言われた。

言語での情報の維持やその処理に困難さは確かに感じている。

鍛えて克服することはできないものだろうか?

 

手帳を取るかどうかは悩む。

まともな食事をとれず、風呂にも入れず、服薬管理ができない、金銭管理ができない引きこもり気質の私は余裕で2級が取れる自信がある。

これらはこだわりが強く、援助があればできるのではなく、援助があってもできないのだ。

この人が2級なら私は2級以上だろうという人をたくさん見てきた。

 

相談支援専門員として仕事をしてきたこともあり、手帳や福祉の制度については知り尽くしている。

が。

 

果たして自分に手帳が必要かどうかと聞かれれば、必要ないと答える。

福祉サービスを利用する予定はなく、手帳を使って何かする予定はない。

障害者雇用で働くならば必要だけど、今現在の心境として、またいずれ福祉の仕事をする予定なので、それも必要ない。

とすれば、今の自分に必要なものをわざわざとる必要性を感じない。

むしろ自分にとって、手帳を取ることはデメリットしかない。

おそらく手帳は私に怠惰で退屈な人生しかもたらさない。

 

資格とキャリアがあるから、再就職に何の不安もない。

他人に興味はないけれど、人間には興味がある。

矛盾でしかないけれど、福祉職はそんな自分の探求心を満たしてくれる。

睡眠障害適応障害によるもので、退職すればそのうち治る。

 

中途覚醒早朝覚醒以外の症状はないから、服薬はない。

カウンセリングは必要ない。そもそも私は人の話なんか聞かないし、他人が自分の世界に入り込むことは不快でしかない。

けれど、傷病手当をもらうため通院は続ける。

アスペルガーと診断されたことのメリットは享受する。

そんな生活が始まる。